東御市の気候と土壌

長野県の東部に位置する東御(とうみ)市は、面積の半分以上が山林、4分の1が田畑と、豊かな自然が残る市です。街の中心を悠々と流れるのは千曲川。季節とともに移ろう景色がほっと心を和ませ、のんびりとした時間が流れます。年間の平均降水量は900~1000mm、晴天率60〜70%という気候と、水はけの良い土壌に恵まれた傾斜地では、さまざまな農作物がのびやかに育まれています。古くは明治時代のシルク産業、桑畑の開墾にはじまり、近年では巨峰を代表としたぶどう、ブランド米として知られる八重原米、日本一の生産量を誇るクルミ(シナノグルミ)など、生産物の多様さも東御市の魅力です。
日照時間
2110時間
晴天率
60〜70%
降水量
980mm
平均気温
9.3℃
(年間)

ワイナリーとヴィンヤード

東御市はかつて、酒税法の定める正規の最低生産量(6000リットル)の3分の1規模で果実酒造免許を得て、長野県内で初めてワイン特区として認定されました。その結果、市内には小規模ワイナリーが増え、新規就農を目的に多くの人たちが移り住み、個性あふれるワイナリー・ヴィンヤードが揃うエリアとして、今も成長を続けています。
ワインの味わいはぶどうの品種、天候、土壌、造り手によって成りますが、中でも品質は、ぶどうの出来で決まると言われるほど。長野県では、千曲川ワインバレーをはじめ、豊かな地形と環境を生かした良質のワインぶどうを実らせ、世界品質のワインが生み出されています。東御市では、千曲川の右岸、左岸で地質の違いを生かした個性の異なるワインが醸成割れており、本場フランスのボルドーを彷彿させる成り立ちが注目と人気を集めています。
かつて桑畑として緑が生い茂った農地が、少しの休息を経て、今新たにワイン用ぶどう畑として生まれ変わっているワインシティ東御、まだまだこれから目が離せません。

いまさら聞けない“千曲川ワインバレー”って?

ワインシティ東御のあゆみ

1991 玉村豊男さん東御市和に移住 500本のワイン用ぶどうの苗を植える
2003 ヴィラデスト果実酒造免許取得
2004 ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー設立
2005 蓮見喜昭さん はすみふぁーむ設立
2006 小山英明さん 永井農場ワインプロジェクト始動
2008 東御市が「ワイン特区」に認定
リュードヴァン(小山英明さん)で初醸造
2010 ぼんじゅーる農園(蓑輪康さん)ワイン用ぶどうの栽培スタート
アパチャーファーム(田辺良さん)新規就農
2011 はすみふぁーむ&ワイナリー(蓮見喜昭さん)で初醸造
東御ワインフェスタ初開催
2012 Man Malu Noka(まんまる農家)(波田野信孝さん)2013年ファーストヴィンテージをリリース
2014 ドメーヌナカジマ(中島豊さん)ワイナリー開業 ファーストヴィンテージをリリース
アルカンヴィーニュ開業
2015 「千曲川ワインバレー(東地区)特区」認定
2016 「東御ワインぶどう協議会」が発足
シクロヴィンヤード(飯島規之さん)ファーストヴィンテージをリリース
2019〜 東御市祢津御堂地区再生
上田小県地域で最大のワイン用ぶどう畑を造成完了予定

東御の個性溢れるワインたち

東御には、老舗ワイナリーから、フレッシュな若手ワイナリーまで、様々なつくり手が揃います。 東御ワインの始まり、玉村さんが手がけるワインは、貫禄ある深い味が特徴で、贈り物や自分へのご褒美に選びたい特別なひと品。 今では10を超えるワイナリーやヴィンヤードが集まり、様々な品種でワインが作られるようになりました。初心者でも楽しめる軽くさわやかなスパークリングワイン。 対照的にしっかりとしたフルボディの赤。ハッと驚くフレッシュな白。野性味溢れるナチュラルワインまで、どれも世界に通用する東御の自慢のワインたちです。

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