巡る愉しむ

ワイナリーとヴィンヤード基本の「き」

二村雅彦
二村雅彦
INDEX
  1. ワイナリーがある東御市ってこんなところ
  2. ワイナリー・ヴィンヤードの特徴とは?
  3. 東御市のワイナリーで何ができるの?
  4. ワイナリーに行くイチオシの時期って?
  5. ワインを飲まない人も、きっと行ったら夢中になれる
  6. ちょっとライターのひとりごと

ワイナリーがある東御市ってこんなところ

長野県の東部にある東御市は、晴天率がとても高く、ゆたかな自然に恵まれたすごしやすい場所です。
都心から車で約120分、北陸新幹線は東京駅から約90分と、アクセスの良さもバツグン。のどかな風景、サンサンと降り注ぐ太陽、日当たりの良い南斜面。恵まれた気候条件のおかげで、ワインをはじめとするおいしい農産物や地元食材が主役のレストランがたくさんあります。

 

 

ワイナリー・ヴィンヤードの特徴とは?

東御市の魅力に惚れた画家でエッセイストの玉村豊男さんが約500本のワイン用ぶどうを植えたのが1991年のこと。ここからワインシティ東御のストーリーが始まります。いつしか東御市にはワインのつくり手が吸い寄せられるように集まり、2015年には新規就農者の受け皿としてアルカンヴィーニュが誕生。2019年12月時点でワイナリー10軒、ヴィンヤード9軒になりました。これからも増え続けるでしょう。

日本のワイン産業は供給過多になりつつありますが、東御市のようにそれぞれが個性を打ち出してみんなで助け合っている地域は、多くの人からきっとずっと愛されるんだと思います。

ここでは、ただ「美味しい」だけでなく、ワインの味わいに秘められたストーリーを体験できます。ゆったりと流れる時間の中で、魅力あふれるワイナリーやレストラン、雄大な自然を味わいに出かけてみませんか?

○ちょっとだけ用語解説
・ヴィンヤード:ワイン用ぶどうを育てている畑のこと。醸造設備はないので、ワイナリーに委託してワインを醸造してもらいます。
・ワイナリー:醸造設備があってワインをつくります。レストランを併設しているところもあり、もちろんヴィンヤードを併設しているところもあります。

 

 

東御市のワイナリーで何ができるの?

ワイナリー見学
普段は見られない醸造設備や貯蔵庫を見学したり、ていねいな説明を受けながら作業を見せてもらえたり。ワインがとてもデリケートな飲み物だということと、市場に出るまでの過程を間近で見ることができます。この繊細さを五感で感じることがワインをたのしむ第一歩なのかも。

愛情込めてつくられたぶどうに触れて、ワインの歴史や深みを知ることで、つくり手やワインへの思いがもっと深まることでしょう。
これから東御ワインに関わってみたいという人は、収穫しながら生産者の熱い思いを聞く良い機会になるでしょう。ボランティア募集時期は事前にお問合せくださいね。

収獲体験
9月中旬から10月下旬にかけてワイン用ぶどうの収穫体験に参加できます。自分が収獲したぶどうがワインになる喜びは格別。収穫体験がしたくて東御市に来る人も増えています。これから東御ワインに関わってみたいという人は、収穫しながら生産者の熱い思いを聞く良い機会になるでしょう。ボランティア募集時期は事前にお問合せくださいね。

料理とワインのマリアージュをたのしむ
レストランのあるワイナリーでは、地元食材を活かしたこだわりの料理が食べられます。中でもイチオシは、一皿ごとに異なるワインがサーブされるコース料理。料理に合うワインがチョイスされていて、絶妙なマリアージュがたのしめます。

予約制でランチボックスを用意してくれるワイナリーもあるので、ヴィンヤードで景色を眺めながらピクニックするのもおすすめ。

テイスティング
テイスティングできるワイナリーでは、ぜひ味わってみてください。いろいろと飲み比べて、好みのテイストをさがしておみやげにすると喜ばれますよ。アルコールが飲めない人向けには、ぶどうジュースなどが用意されていることも。生産者が料理やシーンに合うワインを一緒に選んでくれるので、テイスティングしながら週末のホームパーティーを計画するのもいいですね。

○ちょっとだけ気にかけてほしいこと
東御市のワイナリー・ヴィンヤードのほとんどは少人数経営ですので、事前予約なしの見学には対応しきれないことがあります。収穫ボランティア募集時期も各ワイナリー・ヴィンヤードによって異なりますので、事前にお問合せしてくださいね。事前連絡をすることで、ウェルカムな雰囲気で出迎えてくれ、じっくりとお話しをしてくれますよ。

 

 

ワイナリーに行くイチオシの時期って?

東御市のワイナリーを訪れるのは、夏から秋にかけてがオススメ。特に、8月の一時期だけ赤ワイン用ぶどうがマーブルのように色づく “ウェレゾン” は必見。
神様が遊んでいるよう、なんて表現がよく似合います。

おいしい地元食材をつかった料理や農産物が盛りだくさんなのもこの時期の魅力です。

また、特色あるワイナリーを存分に体験できるバスツアーも充実しています。バスツアーの魅力は何といってもワインが飲めること。東御ワインフェスタ(毎年9月初旬開催)などのイベントと組み合わせれば、ワインシティ東御をもっと深くたのしめます。ワイナリーの近くに温泉やこだわりのカフェ、地元食材を活かしたレストランが充実しているので、旅の1ページを東御市でつくってみてはいかがでしょうか。

 

 

ワインを飲まない人も、きっと行ったら夢中になれる

ワインを飲まない人こそワイナリー訪問してみてほしい、というのが私の思いです。景色の良いレストランで料理を堪能したり、ヴィンヤードにシートを広げてランチボックスを食べれば、日常から離れて心身ともにリラックス。ヤギや黒猫がいるワイナリーもあって、お子様とでも、ご家族とでもたのしめます。

眺めているだけですがすがしい気分になれる南斜面の美しい景色、豊かな風土を全身で感じる体験はやみつき必須。
ワイナリーからの帰りには、美味しいチーズや東御市特産品のくるみを使ったお菓子をおみやげに買って、思い出に浸るのもしあわせです。

 

ちょっとライターのひとりごと

僕が東御市のワイナリー・ヴィンヤードへ行きたくなるのは、つくり手とじっくり話をしたいとき。ワインができあがるまでのストーリー、家族や趣味、プライベートなことも話します。たとえば、スターダスト・ヴィンヤードのオーナー星野勇馬さんとワイン談義をして、ナゴミ・ヴィンヤーズで夜に飲むシードルを買って、ヴィラデストワイナリーのヤギの “ヤギ子” と会話して帰宅。

つくり手のことが好き。
だから、彼らがつくるワインも好きなんだと思います。

writer
二村雅彦
二村雅彦